USB C DisplayPort Alternate Mode で快適作業環境を構築する話
はじめに
最近まで知らなかったのですが、USB Type-C には「USB C DisplayPort Alternate Mode」という機能があり、1本の専用ケーブルで映像信号(DisplayPort)とUSBのデータ通信、そして給電(Power Delivery)までをまとめて行うことができます。
この機能を活用すれば、PCとモニターをつなぐケーブルが最小限で済み、デスク周りをすっきりさせることが可能です。今回は、M3 MacBook Air と LG の 4K ディスプレイを例に、どのように作業環境を整えているかを紹介します。
USB C DisplayPort Alternate Modeとは?
- 1本のケーブルで映像・データ通信・電力供給をまとめられる
USB Type-C ポートから DisplayPort の映像信号を直接通せるため、通常の DisplayPort ケーブルが必要なくなります。さらに USB の通信も同時に行え、モニター側の USB ハブなどに接続した機器も、そのまま PC から認識できるようになります。ただしPC側のUSB CのポートがこのUSB C DisplayPort Alternate Modeに対応している必要があります。
- 電力供給(Power Delivery)にも対応
一部のディスプレイは、USB Power Delivery によってノートPCなどを充電できる機能があります。ただし、少なくとも自分のモニターの給電能力はそこまで高くなく、フルパワーの充電はできないようでした。
実例:M3 MacBook Air と 4K LG ディスプレイ
私の場合、M3 MacBook Air と 4K 対応の LG ディスプレイを USB C DisplayPort Alternate Mode 対応のケーブル(USB Type-C ↔ USB Type-C)でつないでいます。

- 映像出力
ケーブル1本だけで MacBook Air の画面を 4K ディスプレイに表示できます。
- USB ハブ機能
ディスプレイに搭載されている USB ハブにマウスやキーボードなどを接続すると、同じケーブル経由で Mac から認識できます。
- オーディオ出力
最近、USB 接続のブックシェルフスピーカーを購入しました。ディスプレイの USB ハブにスピーカーをつなげば、Mac → ディスプレイ → スピーカーという経路で音声信号を一括して送信できるようになります。
給電能力の注意点
- ディスプレイからの給電能力はそれほど高くない場合が多いため、充電速度が遅くなる可能性があります。
- 私は通常、別途急速充電のため MagSafe 充電器を MacBook Air に接続しているので、最終的には 映像+USBデータ用のケーブル1本と、充電用のケーブル1本の合計2本で運用しています。
- それでも HDMI と USB、電源ケーブルなどを多数接続していた頃と比べれば、デスク上の配線はかなりすっきりしました。
まとめ
USB C DisplayPort Alternate Mode を利用すると、映像出力・USBデバイスの接続・給電を1本のケーブルに集約でき、デスク周りが格段にすっきりします。ただし、モニター側の給電能力が小さい場合、ノートPCの充電速度は落ちる可能性がありますので、必要に応じて別途電源ケーブルを追加しておくのがおすすめです。
少ない配線で、快適なPCライフを実現してみてはいかがでしょうか。